食はコミュニケーション

 この一年間のアニマドーレ活動は、私にとって大きな刺激となりました。新型コロナウイルスによる弊害はあったものの、今まで経験したことのなかった様々な体験をさせていただきました。その体験やそれで得る事が出来た知識、自分の考えをまとめました。それが、「食はコミュニケーション」という言葉です。

 なぜこの言葉に至ったのかは、これらの理由にあります。

 生産者と消費者

 一つ目のきっかけは農業体験です。私が実際に訪問させていただいた「ファーム伊達」では、経営者である伊達さんから、自分がやっている無農薬農業についての話を聞かせていただきました。そこで私が気になったのはCSAというサービスです。CSAとは、伊達さんが行なっている、地元限定の、会員制による農産物の宅配です。その宅配では、伊達さんとお客さんの間にメッセージでやりとりするなどのコミュニーケーションがありました。宅配されたものを食べるだけでなく、その感謝の気持ちを文字にして伝える関係があることに、自分と祖母とのやりとりとの親近感を覚えました。農家さんはただ生産し、ただ売るだけでは無いということに気づかされ、そして初めて農家さんと食べる人に、消費と生産だけでは無いつながりを見る事が出来ました。

 150円の卵

 もう一つは、「150円の卵」です。なぜその値段になったのかを聞かせていただき、伊藤さんの卵や鶏に対する愛情を感じ取る事が出来たように思います。平島さんが卵のことをすごく熱く語っているのを見て、それほどまでに平島さんを熱中させる魅力があるんだなと感じました。また、伊藤さんのお話を聞かせてもらい、様々なつながりを見る事が出来ました。

 伊藤さんにあったのは、近くの農家さんとのつながりです。鶏の飼料となる野菜をいただいているという話を聞きました。そのお返しとして卵を渡すなど、食を作っている人同士のコミュニケーションを聞く事が出来ました。

 食のデザイン

 ジョブキタビルで受けさせていただいた、山崎さんによるデザインワークショップでは、自分で蜂蜜のパッケージデザインを考えました。

 「どうやったらお客様の目に止まるようなデザインになるだろうか。」

 「SDGsに考慮したパッケージはどんなものだろう」

自分なりのアイディアと同じグループの方達と考えを共有し合いました。自分の中には無かった面白く魅力的なデザインを見せてもらい、話し合いをして、自分たちの中で最高だと思うものを作り上げる事が出来ました。

 あるテーマを主軸に話し合うということは珍しく無いかもしれませんが、そテーマが全て自分以外の誰かのためを考えたものであったため、食に関することは特に、誰かに魅力を伝える力が必要とされることもわかりました。

 まとめ

 食卓だけでなく、CSAのような消費者と生産者とのコミュニケーションや、デザインでの話し合いや、お客様との間では、広告を通じて商品の魅力をどう伝えるかなど、食は会話だけでは無いつながりを確かにもたらしてくれます。

 これらの結果から、「食はコミュニケーション」であると結論づけました。

 家族や友達と囲む食卓では会話が生まれると思います。日常の話や、愚痴など様々な話が入り乱れますが、話だけではなく、自分がその時口にしている食材のことを思って食を楽死んでもらえたらと思います。